『豊かな生を求めて 』―子どもたちはなぜ登校拒否をするのか-

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いったい、こころ病める子どもたちの生命のアンテナは、何をとらえているのであろうか。ひょっとすれば、この子どもたちは、自分ともう一人の自分の関係を崩しているのではないだろうか。では、どうすれば、崩れた「自分関係」を再構築できるのであろうか。晩秋が過ぎ、木枯らしが吹く頃に、私は一つのしっかりした結論を得ました。“仮説”の域を出ないことは当然のことです。しかし、私なりに、現時点では最良の結論だと思っています。
(「著者からのメッセージ」より)

プロフィル

大越俊夫(おおごし・としお)

ダルボイ・アカデミー塾長、パピリオイングリッシュ・アカデミー学院長。1943年、広島県尾道市生まれ。関西学院大学大学院博士課程修了。ブリティッシュ・コロンビア大学留学を経て、1975年、神戸御影に不登校・高校中退生のための「師友塾」を創設。同時に季刊誌「パーセー」を主宰。2015年からは、教え子たちが意志を受け継いだ「Dull Boi Academy ダルボイ・アカデミー」の塾長として、47年間に亘り7000人を超える若者と向き合う。1980年、カリフォルニア・ルーテル大学英文科准教授。81~84年、同大学学長補佐。大学の協力を得てレジデンシャルプログラム(留学部門)を創設し、日本からの留学生の育成にも力を注ぐ。その経験を踏まえ、2015年、東京にパピリオイングリッシュ・アカデミー(PEA)を開校し学院長を務める。2021年、神戸に英語個別指導専門校「GATE 1on1」を開校。2022年、「BB SHEEP COFFEE」を神戸御影にオープンし、ダルボイ・アカデミー卒業生の雇用を促進する。主な著書に『子どもが学校に行かなくなったら赤飯をたきなさい!』『6000人を一瞬で変えたひと言・・』(以上、サンマーク出版)、『悲しむ力』『子どもの脳幹が危ない!』(以上、幻冬舎)ほか多数。

『ハルくんの虹 』―カメルーンと日本 愛と希望のリレイ―著者メッセージ:作者・上斗米 正子さん

今日、あなたに届け!
「ハルくんの虹・Niji/The Rainbow/Rem/L’arc-en ciel」
カメルーン日本 愛と希望のリレイ
                                     
 2022年3月30日、「ハルくんの虹」が、一冊の絵本となって誕生しました。
カメルーンの少年ハルくんが日本語、英語、ンズ語(カメルーンで話されている言語のひとつ)、フランス語で語り、ページをめくる度に、強烈な光の束が溢れてきます。

 私たちのカメルーンホームステイ交流体験をもとに、「愛しのカメルーン×トーゴ―19歳~73歳の多言語仲間16人のアフリカホームステイ発見伝」が出版(遊行社刊)されたのが2年前ですが、当時から、カメルーンに赴くきっかけの物語『虹』というページを、小学生のお子さん方が音読してくださったりして、絵本になったらいいな~と声が寄せられました。

 実は「絵本をつくってみたい」は私の長年の夢でもあり、つくるとしたらどんな絵本にしたいかなと構想をめぐらすようになりました。それから半年が過ぎ、原爆投下や終戦記念日の話題一色になる8月に、「温かい温もり」の感触や「本当に大切なこと」が伝わる「美しい」絵本をつくりたい!とスイッチが入り、原稿に着手しました。

 カメルーンは約250の民族と言語が混在する多文化・多様性・多言語の国。2017年にカメルーン・ヤウンデで日本人10人がホームステイで交流しましたが、そのホストファミリー10家族の言語がほとんど異なっていました。絵本が完成したら、訪問した小学校や保育園のあの子たちにも届けたい!ホストファミリーの人々にも贈りたい!そんな想いから、日本語もあわせて4ヵ国語で語ろう、カメルーンの言語は現地の方々に助けていただこうと共同作業も始まりました。

カメルーンのハルくんに会いたいな。
わたちぃも「虹プロジェクト」参加するよ♪
大澤莉茉、8ヵ月、西東京市

 画は、夫の長年の交友から、油彩画界でご活躍の佐藤泰生氏が色彩の魔術師ぶりを発揮してくださるも、前人未踏の〈アート&多言語〉絵本の制作は何度も座礁、何度も諦めかけたものの、カメルーン現地の仲間たち、ヒッポファミリークラブ、遊行社の皆さんのご尽力、夫の激励により、やっとカタチに~アフリカのンゾ語登場、初めから4ヵ国語の物語、飛び出すような芸術画面、音声(QRコードから)付の朗読詩など、初めてづくしのワクワクがいっぱいになりました。出版直前、尊敬するウスビ・サコ氏(京都精華大学前学長)から帯におことばをいただいた時、私の嬉し涙が虹になりました。

 コロナ収束の行方はまだまだ見えず、またウクライナとロシアの戦禍も日々激しさを増すばかりですが、あなたにとって、大切な何かひとつでも「ハルくんの虹・Niji」から感じていただければ幸いです。曇りの日、大雨のあとに太陽がキラッと射した時、虹が出現~明日に虹を架けるのは「あなた」です。

2022年4月23日   上斗米 正子

ハルくんの虹 』 ―カメルーンと日本 愛と希望のリレイ-

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作・上斗米 正子 画・佐藤 泰生

A4判46頁(オールカラー)
ISBN978-4-902443-62-2
本体1,900円(本体1,900円+税10%)
2022年3月30日刊行

内容
 カメルーンから留学で青年がやって来た。孤独な日々を支えることになったのは、一枚の張り紙。それを機に、素敵な交流が始まった。
それは、カメルーンと日本の強い絆と、かけがえのない縁を結んでゆく。

実に感動するストーリー。カメルーンと日本の架け橋となったハルくんの父が少年に夢を与え、老人に夢を実現させた。虹を構成する7つの色が違っても世界を一つに調和できる。多様性こそがこれからの「共生社会」のカギ。
(帯推薦文から)
京都精華大学 学長 ウスビ・サコ

*本文4ヵ国語(日本語・英語・フランス語・ウンズ語)

プロフィル

作/上斗米正子 Masako Kamitomai 一般財団法人言語交流研究所参事 ヒッポファミリークラブ 研究員フェロウ 立教大学文学部卒 上智大学学生地中海洋上セミナー後 1973年 榊原陽の言語教育団体に参加 1981年 同研究所設立時から 多言語活動の環境づくり ヨーロッパ・ロシアほか ホームステイ交流開拓 20カ国へ高校交換留学プログラムなど推進 著書;『有飛行ー有元利夫と仲間たち』(風濤社)共著;『愛しのカメルーン×トーゴ ー19歳から73歳の多言語仲間16人の アフリカホームステイ発見伝』(遊行社)青森県八戸市生まれ 神奈川県川崎市在住

 画/佐藤 泰生 Taisei Sato 画家 和光大学名誉教授 新制作協会会員 1969年 東京藝術大学油絵科大学院修了 1973ー78年 フランス政府給費留学生として渡仏滞在 1977年 第12回昭和会展昭和会賞受賞 1981年油絵大賞展優秀賞受賞 国内・海外で絵画展 個展開催 著者;『マスクはおしゃべり』(遊行社)中国大連生まれ 神奈川県逗子市在住

明日につなぐ教育~歴史に学び、「今」を問う子どもたち~

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子どもたちを、そして子どもたちの意見を尊重する文化と教育をつくるための貴重な記録。

第I部「今」を生きる

「ヒロシマを知ること、それは未来を考えること」/「3・11」、「福島」をどう学ぶか~原発と原爆~/「福島」と「沖縄」をつなげて学ぶ/「誰のための。何のための科学」/「主権者」としての土台をつくる

第II部「歴史」に学ぶ

「歴史を記憶する」/アウシュビッツ、ホロコーストを学ぶ/アジアの国々と日本/隣国を知り日韓の歴史を学ぶ/「考える」歴史の授業を

第III部「未来」をひらく

「地球市民」として生きる/「平和」をつくる/「主権者」として生きる

[プロフィル
西村 美智子(にしむら みちこ)1953年生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程単位取得退学。元小学校教諭。現在、都留文科大学非常勤講師。中央大学政策文化総合研究所客員研究員。著書に『平和をつむぐ12歳のメッセージ~地球時代を生きる学力』(かもがわ出版2009)、『明日の授業に使える小学校社会科6年生』共著(歴史教育者協議会編/大月書店2011)、『日韓共同の歴史教育』(共著/明石書店2019)などがある。小寺 隆幸(こでら たかゆき)1951年生まれ。名古屋大学理学部数学科卒業。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。東京都公立中学校教諭、京都橘大学人間発達学部教授、京都大学教育学部非常勤講を経て、現在、明治学院大学国際平和研究所客員研究員。京都橘大学と明星学園中学校非常勤講師。原爆の図丸木美術館副理事長、チェルノブイリ子ども基金共同代表。著書に『数学で考える環境問題』(明治図書2004)、『世界をひらく数学的リテラシー』(編著/明石書店2007)『主体的・対話的に深く学ぶ算数・数学教育』(編著/
ミネルヴァ書房2018)などがある。

『マスクはおしゃべり 』―不思議なマスク あなたと私とマスク-

A054

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佐藤 泰生 画・文

A5判80頁(オールカラー)
ISBN978-4-902443-60-8 C0771 1600E
本体1600円(本体1600+10%
20211110日刊行

内容
 マスクの時代は、困ったクマがウロウロしている様で、見るにも付けるにも辛いものだ。電車の中で向かいの人たちのマスク姿を見ながら、少しの妄想を働かせ描き始めたのがマスク絵だ。マスクのデザインではなく、マスクをつけている人全体がキャンバスだ。マスクは本来何かを隠すものだが、逆に浮かび上がってくるものがある。

[プロフィル]
画・文 佐藤 泰生  さとう たいせい
1945年大連生まれ。画家。1969年東京藝術大学油絵科大学院修了。1973-78年、フランス政府給費留学生として渡仏滞在。1977年第12回昭和会展昭和会賞受賞。1981年油絵大賞展優秀賞受賞。2007年「佐藤泰生の世界展 1963-2007」(諏訪市美術館)、2015年「和光大学退職記念展」(和光大学)、2017年「生きてる時間、輝く刻 佐藤泰生の世界展」(池田二十世紀美術館)など全国で個展を開催。現在、新制作協会会員、和光大学名誉教授。

野鳥の生活

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身近な鳥に関心を持ち、その生活に触れることは、私たちの日々の生活に潤いをもたらし、一層豊かなものにしてくれるでしょう。

(はじめにより)【2021年10月10日発行 四六判】

なかむら ひろし 1947年長野生まれ。京都大学大学院博士課程修了。理学博士。信州大学教育学部助手、助教授を経て1992年より教授。専門は鳥類生態学。主な研究はカッコウの生態と進化に関する研究、ライチョウの生態に関する研究など。日本鳥学会元会長。2012年に信州大学を退職。名誉教授。現在は一般財団法人「中村浩志国際鳥類研究所」代表理事。著書に『ライチョウを絶滅から守る!』など。2021年度安藤忠雄文化財団賞、日本鳥類保護連盟常陸宮総裁賞受賞。

Fork in the road ―Y字路のあいだ―

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美術家の横尾忠則氏の代表作に「東京Y字路」という写真集がある。横尾氏は、Y字刑の道そのものを人のいなくなった瞬間に撮っている。「人を排除することで虚構の風景を出現させたかった」という。私は、Y字路に挟まれたモノが、身にまとった装いで自己主張をしている様と、行きかう人々がその自己主張に気付いているのかいないのかを含めて単純に面白いと思ったのだ。【B5変型判 C四七頁】(2021年10月1日)

きくち かずこ 1945年、中国石門市(現河北省石家荘)生まれ。東京学芸大学卒業後、東京都公立小学校教諭となる。0208年ポルトガル・リスボンに住む。東日本大震災以降、釜石3部作『大震災の爪あと』『私たちは生きている』『葉脈の街に明日を探して』を、その後は福島をフィールドに『フクシマ漂流』『フクシマ無念』『この大地奪われし人々』『福島芸能の灯消さず』『私はあいちゃんのランドセル』を発表(いずれも遊行社刊)。

 

 

ふくしまの子どもたち ―東日本大震災・福島の10年 小・中学生文集 ゆめ・ざぶん賞福島実行委員会 〈編〉―

A051

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 小学生60作品、中学生85作品から見えてくるふくしまの子どもたち。津波、その後に起こった原発事故。経験したことのない恐怖と衝撃を抱いて見知らぬ土地で過ごしたあの日。そしていつか辿りついたふるさとへの希望……。

作品一例
『おれはシャンプーがきらいだ』

8の倍数しか洗わない
おかあさんは「せめて5の倍数で洗え」って言う
5日、10日、15日、6回も?

おかあさん、それじゃあエコじゃないよ
水もシャンプー買うお金ももったいないよ

今、おれは毎日シャンプーしてる
ほうしゃのうを落とさないと
毎日洗わないと死んじゃう気がするから

ふつうの人だった時も
ひなんみんになってからも
おれはシャンプーがきらいだ

*福島県浪江町から避難を余儀なくされた
小学校4年の作品(2011年)

【A5判 並製 二二四頁】(2021年5月31日発行)

ゆめ・ざぶん賞福島実行委員会 /編

凛々たる人生 ―志を貫いた先人の姿―

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 人工知能が一気に進歩し、将棋や囲碁では人間を蹴散らし、教育や医療でも一部では人間を代替しはじめています。しかし、想像することは依然として人間が優位にあります。これら23人の人々が、凛々たる意思を背後にして、どのように想像し、どのように行動したか(まえがきより)


・ 権威に対抗した偉大な植物学者 牧野富太郎・ 幕末から明治に多才な能力を発揮した 福士成豊・ 大学を創設し妖怪の研究でも名高い  井上圓了・ 日本の近代河川改修を指導した J・デ・レイケ・ 日本に野鳥観測を定着させた  中西悟堂・ 生物環境の危機を世界で最初に警告した R・カーソン・ 企業の社会責任の先駆  伊庭貞剛・ 北斎に匹敵する天才絵師  河鍋暁斎・ 謙虚で偉大な科学の偉人  M・ファラデー・ 世界が評価した在野の博物学者  南方熊楠・ 理系と文系の両方で奇才を発揮した  平賀源内・ 写真技術と慈善事業に活躍した  G・イーストマン・ 時代の先頭を疾走した早熟の天才  寺山修司ほか

つきお よしお 1942年名古屋生まれ。1965年東京大学部工学部卒業。工学博士。名古屋大学教授、東京大学教授などを経て東京大学名誉教授。200203年総務省総務審議官。これまでコンピュータ・グラフィックス、人工知能、仮想現実、メディア政策などを研究。全国各地でカヌーとクロスカントリーをしながら、知床半島塾、羊蹄山麓塾、釧路湿原塾、白馬仰山塾、宮川清流塾、瀬戸内海塾などを主催し、地域の有志とともに環境保護や地域計画に取り組む。主要著書に『日本 百年の転換戦略』(講談社)、『縮小文明の展望』(東京大学出版会)、『地球共生』(講談社)、『地球の救い方』、『水の話』(遊行社)、『100年先を読む』(モラロジー研究所)、『先住民族の叡智』(遊行社)、『誰も言わなかった!本当は怖いビッグデータとサイバー戦争のカラクリ』(アスコム)、『日本が世界地図から消滅しないための戦略』(致知出版社)、『幸福実感社会への転進』(モラロジー研究所)、『転換日本 地域創成の展望』(東京大学出版会)など。最新刊は『凛凛たる人生』(遊行社)。

 

ふるさとは帰ってきたか ―東日本大震災 釜石・福島の10年―

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東日本大震災から10年、釜石・福島の惨劇を写真で伝えてきた写真家が、写真と文章で伝える人々の姿。彼らはふるさとを取り戻すことができたのか?

小出 裕章氏(元京都大学・原子炉実験所助教)推薦
「フクシマ事故から10年。放射能は五感に感じられないが、今でも静かに厳然とそこにある。菊池さんの心とカメラの眼は、謂れない苦難を負わされた人々の生活を切り取り、この世の無常と不条理を伝えてくれる。」

内容:釜石―虚無の世界    いざ、福島へ    藤島昌治さん    全町避難の大熊町と武内敏英さん / 福島伝統芸能の宮本常一 懸田弘訓さん    俺たちのルーツは北陸  / 原発反対運動と幻の棚塩原発 / 伝承館に物申す / 災害弱者の避難  / 語られて残る記憶   /ふるさとは遠い    そして「私はあいちゃんのランドセル」へ (他コラム4本収録)

きくち かずこ 1945年、中国石門市(現河北省石家荘)生まれ。東京学芸大学卒業後、東京都公立小学校教諭となる。0208年ポルトガル・リスボンに住む。東日本大震災以降、釜石3部作『大震災の爪あと』『私たちは生きている』『葉脈の街に明日を探して』を、その後は福島をフィールドに『フクシマ漂流』『フクシマ無念』『この大地奪われし人々』『福島芸能の灯消さず』『私はあいちゃんのランドセル』を発表(いずれも遊行社刊)。