『野鳥と私たちの暮らし』著者メッセージ 2024.10.07 私が野鳥に興味を持ち、鳥の研究を始めたのは、信州大学教育学部に入学した時からでした。それ以来、同大学を退職した後の現在まで60年近くにわたり、主に長野県を舞台に様々な鳥の生態について研究してきました。この間に私自身が研究した鳥に加え、大学で学生さんの卒論研究を指導し、一緒に研究した鳥も加えると、
『若者の「社会学」 ー 世界のリアリティに向き合うー』著者メッセージ 2024.08.05 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から2年半、また、今まさに凄惨な戦いを繰り広げているイスラエルとパレスチナ。この憎悪と対立の世界を目の当たりにして、この同じ地球に生きる一市民として何ができるのか、国際社会の一員として何をすべきかを考え続けてきた日々でした。自衛のためと言いつつ人間性の危機ともい
『意志ある人生』著者メッセージ 2024.05.13 スイスの研究機関が毎年発表する世界六〇数カ国の国力の評価で、一九九〇年代前半の日本は世界一位と評価され、実際に自動車生産でアメリカを上回り、半導体生産で世界の半分以上を占有する大国でした。しかし以後、日本の地位は急速に低下しはじめ、現在では三〇位前後を低迷しています。 その背景に存在する
『記憶する戦争 ―父から子へ 平和のバトン―』著者メッセージ 2022.10.19 戦争経験者が少なくなり、戦争は遠い過去のこと、今の平和な日本とは関係ないと思う若者も多いだろう。しかし、ウクライナの状況からは、やはり戦争はすぐそこに、出現するものだと思い知らされた。そこには国家に動員され、自分の行為を正義と疑わず他国へ侵略する若者がいて、そして日常の中に殺害や拷問やレイプが横