コロナが陽炎のようになって迎えた早春の銀座、歩行者天国が甦り、木村屋の餡パンを頬張る家族や外国人の笑顔がみえる。そんな銀座の老舗書店教文館3階ギャラリーステラで、2月1日~15日、「カメルーンと日本 愛と希望のリレイ ハルくんの虹」画家原画展×著者トークライブが主催;教文館・遊行社、後援;カメルーン大使館、一般財団法人言語交流研究所により開催された。
昨年の今頃、いよいよ「ハルくんの虹」が印刷所に入稿になり、本の絵の色校正の段階になって、それまでデーターで親しんでいた佐藤泰生さんの原画を、初めて見た。強い筆致から溢れるパワー、色彩がキラキラ輝いて凄い。絵本が出版されたら、『 佐藤泰生さんの原画展と「ハルくんの虹」に込めた希(ねが)いをことばにするトークライブを開きたい』と願った。
ギャラリーの壁に飾られた絵本「ハルくんの虹」原画26点、初め一点一点は寡黙だったが、いろいろな方が来場するにつれて、原画は日増しに表情が豊かになり饒舌になり、来訪者との対話を楽しんでいった。
著者トークライブ2月4日(土)、5日(日)、11日(土・祝)は3回企画され、主催側は当初誰が来るのですか~と不安な面持ちだったが、延べ150人の方々が集い、参加された皆さんの熱量により、「ハルくんの虹」に込めた私の魂が引き出され、会場全体がライブコンサート、アフリカダンスパーティさながらの歓声とパッションが湧き起こった。